ボールねじ化
このフライス盤PSF400-VDRはX軸Y軸共にボールねじナットを入れるスペースがかなり厳しいです。というかテーブルの中に入れるのは不可能でした。
そこで自作野郎ぜKOWさんを参考にナットをテーブルの端に付けスペースを確保する事にしました。ですがここで問題発生です!送りねじがテーブルに干渉します。。。猛烈に悩んでKOWさんに相談にのってもらい削る事にしました。結果問題無いようです、これでおかしくなっていません。悩んでいる方は安心して切削してください(笑)
この改造はかなり難易度高かったです、費用もかなりかかります。。。10万円は軽く飛んでいきました。。。
測ったフライス盤をCADに書きミスミで部品をダウンロードし挿入、干渉するところを切削します。この切削は土台も切削しなくてはいけなく私はフライス盤を一台しか持っていないので切削をプロにお願いしました。。。↓
↑やはり3Dは分かりやすいですね。。。この通りに作りました。
Y軸テーブルにタップ切ったり 土台にタップ切ったりとなかなか大変です。XYテーブル共に干渉ギリギリで2mmほどしか隙間がありません。かなりシビア構成です(笑)
使ったボールねじは12φリード4です、理由はこのナットが一番小さかったからです。
注意することはY軸の移動する分をちゃんと考えてボールねじの長さを決める事です、X軸はそんなに注意すること無かったです。
ナットブラケットを作るのに旋盤が必要になります、このブラケットは鉄で作る事をおすすめします。このブラケットに穴開けるのが大変でした、ここで初めて旋盤で四つ爪を使いました。
サポートナットの大きな穴はCNCで加工しましょう。
これはNCなんで簡単です。
必要部品集合 Y軸ナットブラケットだけ作りがひどいのは。。。なんでだろう。。。
揃ったら組立です。
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完成です。。。カップリングは再利用出来ます。
この改造でこのフライス盤はかなり使えるマシンになりました。
バックラッシュXY共に0.04です。カミソリを強くしてもぬるぬる動きます(笑)
ボールねじに変えたら調整のストレスが無くなりました、ホントにおすすめの改造です。費用はかかりますが効果抜群です。
この改造を機に完全にレベルを出そうと0.01mmのシムでレベル出しを行いました。半分以上は旋盤市場さんの最初の整備がよかったのかそこまで苦労せずにレベルが出ました。
現在のバックラッシュ値 Z軸0.02 X軸0.04 Y軸0.04です、転造ボールねじですが精度には満足しています。ただZ軸だけはいいものをいれた方がよかったと思っています。しかし初めてのCNC化で高価なボールねじを買う度胸が私にはありませんでした。。。
これでようやく使える機械に生まれ変わったPSF400-VDR CNCが完成しました。CNC化するのに三か月、ボールねじ化まで完成するのに計一年かかりました。完成するまで毎日このフライス盤の事を考えていました。病気だと思います。。。
このフライス盤を完成できたのはネットで知り合った方々のおかげです。心より感謝致します。ありがとうございました。