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アルマイト処理初めました 

アルマイト処理初める。。。

鉄の表面処理は塗装。。。ステンレスの表面処理はヘアラインかバフ。。。アルミの表面処理はアルマイト。。。そんなイメージをオヤジは抱いています。

アルマイトとは

アルマイトとは陽極酸化処理のことをいいます。

陽極酸化処理とはアルミニウムを陽極(+極)で電解処理して、人工的に酸化皮膜(アルミの酸化物)を生成させる工程です。

アルミニウムは酸素と結びつきやすく、空気に触れていると非常に薄い酸化皮膜を作ります。
この自然に作られる皮膜で保護されているので一般的に錆びにくい、いわゆる耐食性が良いといわれています。
しかし、この皮膜は非常に薄いので、環境によっては化学反応で腐食してしまいます。そこでアルマイトをかけると耐食性が増すと共に色をつけたりとデザイン性がいい製品になります。勿論色を入れないクリアアルマイトもあります。

自宅で出来ます!レッツアルマイト

アルマイトについて勉強したところで自宅でアルマイトをするための道具を集めます。

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アルマイトに必要なものはこちら

レッツアルマイト

電解液

染料

封孔材

電解処理槽 

鉛板 5cm×20cm程度

ワニ口クリップ2本

温度計

アルミ針金 見慣れない物(揃えるのが面倒)がこのキットにすべて入っています。。。値段も安価なのでこれを買っておけば楽です。。。現在品切れ中。。。現在アマゾンで購入可能なのはこのキットだけのようです。。。

キット以外で必要な物 あると便利だった物

DC12V電源 

これは車のバッテリーでいいとキットの説明書には書いてありますが、別に購入した方がいいと思います。。。アルマイトを実際にやればわかると思いますが結構電気使います。充電を気にしながらアルマイトをかけるのは結構なストレスです。。。使用電源はAC100VからDC12Vに変換できる物なら何でもいい訳ではなくよくある安価なスイッチング電源ではすぐ壊れるようです。必要なのはトランス式の物!これです。。。

この電源を使用してみた所容量が多いのでバイク部品などは楽勝です。容量だけ見ればかなり大きな物もアルマイトをかけることが出来ます。

この機械のスペック

入力電源:AC100V(50,60Hz)

出力電圧:DC1~15V可変連続最大出力(13.8V時):連続30A(13.8V時) 8時間断続34A(1分送信、1分受信)

放熱方式:温度感応式強制空冷ファン付寸法(突起物を含まず):250W×150H×240Dmm●重量:約9kg

ここで気にしてもらいたいのは出力電流です。30Aという電流を使えるのでアルマイトをしていてストレスをまったく感じません。。。実際バイク部品くらいの大きさであれば5Aもあれば十分染まります。バッテリーを買い充電器を購入するならこの製品を購入した方が良い気がします。。。

温度計

温度計はキットに付属されていますが温度管理をするのに普通の温度計では個人的に面倒でこれを使いました。放射温度計です!これはレーザーを温度の測りたい場所にあてれば瞬時に温度が表示される優れもので現在は結構安価になってきたのでホントにおすすめです。。。放射温度計は一家に一台持っておいて損はないです。是非購入を。。。

アルマイト前の処理剤

剥離剤スマット除去剤が必要です。これも専用に売っていますが、剥離剤はパイプユニッシュ、スマット除去はサンポールで代用が効きます。。。ですが混ぜるな危険なので使用は自己責任で。。。個人的な感想ですがやはり専用剤の方が落ちがよかったです。ですがパイプユニッシュで出来ないことはないので私は初めの頃しか使いませんでした。。。現在パイプユニッシュ(笑)

アルミの針金

これは重要です!アルマイトをして一番気にするのが通電で、この通電が上手くいかないと上手く染まってくれません。。。そこで発見しました。針金は太い方がいいということを。。。キットに入っているものでもいいのですが太いの使うと楽です。これは100円ショップで色つきのアルミの針金を購入し剥離剤で剥離して使用します。。。試しておどろいてください(笑)

ここで注意太い針金を使うと言うことは電流に余裕のある電源が必要だということです。。。

残すはカセットコンロ 鍋二つ 保冷剤

コンロは必須です(笑)

必要な物が揃ったら始めよう

初めに剥離材でアルミの酸化皮膜をはがします。。。ここで汚れも一緒に落とします。そうすると黒くなるんです。軽く水で洗いこの黒くなったものをスマット除去材で綺麗にしていきます。。。ここの状態がアルマイトのかかりに影響するのでしっかり綺麗にしましょう!綺麗になったら水で洗いこれで材料の準備はできました!

電解液を容器に入れ鉛板をセットします。鉛板も厚い物を使用すると良かったです。。。

そして多めに針金を括り付け(多ければ多いほどいい)スイッチオンよく泡が出てくれば成功。。。このまま30分待ちます。。。この時保冷剤などを使い温度を20℃以下に維持します。2017(ジュラルミン)は特に気にしましょう!待っている間に染める液を準備します。この温度(60°以下)も重要のようです、しっかり管理しましょう。。。

30分たったので水で洗い染め液にいれ30分漬けます。この間に次は封孔液を沸騰させておきましょう。

最初の1分でほぼ染まりそこからゆっくり染まるようです。。。気長に待ちましょう。。。

30分たったら水で洗い沸騰している封孔液にいれ15分ほど煮込み。。。(笑)水で洗えば完成。。。ですが一応通電確認をし、電気が通らなければ間違いなくアルマイトはかかっています。。。

アルマイトで使う水はカルキの少ない物がいいようです。。。別に普通の水道水でも染まりますが一応カルキの少ない物を使いましょう。。。

 

綺麗にアルマイトかかっていますが。。。艶が出ていません。。。

自宅で出来るアルマイトの艶は切削面の粗さによって決まるようです。。。上の製品は切削面がフルバックだと思います。。。切削面が荒いのであまり艶が出ていないですよね。。。以前バフをかけたジオン軍はバフをかけてあるのでしっかり艶が出ています!アルマイトにこだわるのであれば切削面を綺麗にしましょう!!!このあと剥離し。。。色を変えてみます。。。

ジオン軍と言えばゴールド。。。なかなかの艶と色です。。。是非アルマイト処理の前加工をおすすめします。。。

アルマイトはキットに付属の説明書を見てやれば間違いなく誰でも出来る簡単な作業です。失敗しても簡単にまた新たにアルマイト出来ます。。。ぜひ自分の好きなアルミ製品をアルマイト処理していきましょう。。。

↑クリアアルマイト!綺麗です。。。クリアアルマイトは染液に入れず封孔液にいれ15分ほど煮込めばいいです。。。この部品は旋盤の生爪です。切削面が綺麗なのでキレイなアルマイトがかかっています。。。

この記事、アルマイトで気になる点ございましたらお気軽にコメント、お問合せお願いします。。。

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